ストックホルムの新たなエコシティの開発への挑戦

環境先進国のスウェーデン。ストックホルムでは急激な人口増加による慢性的な住居不足が問題になっており、新たな居住の確保と雇用を生み出す場所としてロイヤルシーポート地区では持続可能な未来を目指して現在開発が進められています。

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ロイヤルシーポートは元々王族が狩猟で使用されていた土地で、それをストックホルム市が購入しました。スウェーデン人に好まれる立地は、交通の便が良い事、水辺に近い事、自然が豊かな所なのでロイヤルシーポート地区はまさに開発に適したエリアだと言えます。

2009年から開発が始まり、総計1万戸のアパート、住宅と3万人分の新たな職場の確保を計画。最新技術を駆使して採光、断熱、換気、暖房などの効率がよい住宅をめざします。

こちらの住宅建物は全て毒性が無いものを活用するようにし、のちに毒性の物質が強いとわかった時に取り除けるように、どこにどのような素材をつかったのか記録を残しているそうです。
また、敷地・建物の60%はグリーンでおおわれていないといけないという独自のルールを作っています。

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こちらの共同庭に植物が植えてあるのは、必ずしも緑を増やす事が主な目的ではなくこの植物の育成を通じて隣人の人との繋がりが増える様にと配慮して設けられました。

廃棄物の処理場は住宅敷地内に至る所にあり、ゴミは捨てると地下に落ちていく仕組みなのでとても衛生的です。こちらではゴミ処理の利用には別途支払いが必要でありカードを使用しないと扉が開かない仕組みになっています。

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またこの地では駐車場がほぼなく、ほとんどが地下に作られています。街全体の景観としても徹底されています。

このエコシティ実現に向けた成功の鍵は建築会社や運転手、大工など、建設に関わる関係者に環境やサステナブルの循環について事前に徹底的に教育をし、目指したい方向性へのベクトルを合わせる事で入居したい人にも教育プログラムがあるそうです。

2030年の完成が今から楽しみです。

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sumi

sumi

ストックホルム在住。webデザイナーとして仕事しつつスウェーデン語とヴィンテージ北欧食器を扱うKiiraのネットショップを運営しています。音楽鑑賞と犬、猫、食べる事が好きです。